本年度広島史学研究会大会の中止について

 

広島史学研究会理事長 金子 肇

 

コロナ禍の中、会員の皆様にはおかわりなくお過ごしでしょうか。

 さて、今回は広島史学研究会理事長として、たいへん残念なご報告をしなければなりません。本会理事会は、4月以来、コロナ禍の状況を注視しつつ、本年度大会実施の可否を慎重に検討してまいりましたが、この度正式に大会の中止を決定致しました。①秋以降のコロナ・ウイルス流行の状況が十分に見通せないこと、②シンポジウムに向けた準備会(6月と9月に予定され広島以外からも報告者を招きます)等の開催ができないこと、③大学入構の規制が依然として続く中、院生を中心とした大会役員の準備活動が今後も制約される公算が高いこと、等々の事情を総合的に勘案した結果です。したがって、予算・決算等についても、来年度の総会で一括してご承認いただかなければなりません。以上の点、ご事情をご斟酌の上、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 理事会と致しましては、来年度もコロナ禍が続くことを想定し、オンライン学会の可能性や、院生等に対する研究発表の場の提供などについても検討していく所存でおります。なお、『史学研究』の発行は、院生委員の発案でオンラインによる編集作業を実施することになり、年間3冊の体制を維持していく見通しが立っております。発行時期が遅れることもあるかと思いますが、この点も格段のご配慮を賜りたく存じます。また、コロナ禍の中で論説・書評等の投稿数が減っております。会員の皆様には、日ごろの成果を発表する機会として『史学研究』を積極的にご活用いただければ幸いです。

 末筆ながら、引き続き本会へのご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、会員の皆さまのご自愛を心よりお祈り申し上げます。